セッションファクトリの委譲
バージョン 4.2 では、実行時に実際のセッションファクトリを選択できる DelegatingSessionFactory
が導入されました。SFTP エンドポイントを呼び出す前に、ファクトリで setThreadKey()
を呼び出して、キーを現在のスレッドに関連付けることができます。次に、そのキーを使用して、使用する実際のセッションファクトリを検索します。使用後に clearThreadKey()
を呼び出すことにより、キーをクリアできます。
次の例に示すように、メッセージフローから簡単に行えるように便利なメソッドを追加しました。
<bean id="dsf" class="org.springframework.integration.file.remote.session.DelegatingSessionFactory">
<constructor-arg>
<bean class="o.s.i.file.remote.session.DefaultSessionFactoryLocator">
<!-- delegate factories here -->
</bean>
</constructor-arg>
</bean>
<int:service-activator input-channel="in" output-channel="c1"
expression="@dsf.setThreadKey(#root, headers['factoryToUse'])" />
<int-sftp:outbound-gateway request-channel="c1" reply-channel="c2" ... />
<int:service-activator input-channel="c2" output-channel="out"
expression="@dsf.clearThreadKey(#root)" />
セッションキャッシングを使用する場合(SFTP セッションキャッシングを参照)、各デリゲートをキャッシュする必要があります。DelegatingSessionFactory 自体をキャッシュすることはできません。 |
バージョン 5.0.7 以降、DelegatingSessionFactory
を RotatingServerAdvice
と組み合わせて使用して複数のサーバーをポーリングできます。受信チャネルアダプター: 複数のサーバーとディレクトリのポーリングを参照してください。